うん十年生きていますので、釣りに行った回数は数え切れません。
ただ、いわゆるファミリーフィッシングの境を越える事がありませんでした。
物臭な上に、近くには綺麗な海や川も無かったのです。近くと言うのは、車や電車を使って30分以内と言う感じです。
ところが、あれほどまでに汚れていた芦屋の海が綺麗になっていたのです。(もっと綺麗になれば良いのですが・・・)
ある日珍しく早起きをし、芦屋浜まで散歩した時、早朝の静けさを打ち破るほどの魚のざわめきに驚かされたのです。
私の少ない体験から、このようなことは、二十数年前に須磨海岸で逃げまどい、浜辺に打ち上げられた数万におよぶ鰯の大群に匹敵する驚きでした。
その上、長年イメージしていた汚い海”芦屋浜”がこんなに澄んでいたなんて!
"釣った魚は必ず食う"という私の哲学から言えば、これならば"いける"と釣り心が甦ったのです。
古い道具を引っぱり出し、いざ出陣したものの、小物しか釣れません。
近くで大物を釣り上げる人を横目で見ながら、あーでも無いこーでも無いと工夫し、足らない物を買い足し、
何とか35cmのハネを釣り上げたときには、小躍りしました。
安物ですが、今やどの道具も愛しい戦友に思えるのです。 (2000年6月)
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